L'art fantastique/      幻想芸術

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内外幻想芸術紹介とレヴュー。
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◆アレクサンダー・バロス

バロス1

 アレクサンダー・バロスには、明らかにミケランジェロに通じる肉体讃美がある。活人画を思わせる身振りも、何らかの黙劇を思わせるシチュエーションも、単に捩じれ、組合い、重力に抗する、肉の躍動美を思わせぶりな比喩に転置して、ある種の違和に誘い込もうとする手管となっている。即ち、裸の男達の彫像的な群像を描きたいばかりに、「カッシナの戦い」の図を態々水浴する兵士の場面に描いたミケランジェロに通ずる。
 そう、彼は只管人体、そして裸体に近い肉体が描きたいだけなのだ。

バロス2

 因に、彼が自分で用意している日本語訳のアーティストステートメントを、そのまま引こう。

 「私の比喩的な絵画、デッサンおよび彫刻で私は人間の経験の深さそして機微を探求する原型的な感情、考えおよび内部の底流を反映する比喩的な絵画を作成する。私達の環境に対する苦闘および影響。 私は完全な人間の、現在の二次元の描写に特に興味がある。それは経験である。生命には絶対的存在がない。むしろ、各経験で構成される矛盾した対立がある。個々それぞれに自身の独特な経験がある。従って私の絵画は曖昧であり、必ずしも解決可能なものの提供ではない。それは反応のための機会、および各見手による解釈の機会にすぎない。 比喩的な絵画はただ反映するのみである。それを探求する人間の条件の主観的な理解、および私の欲求それ以上のものにする。私は見手と私自身の解釈、むしろそこに何らの分け前も課さないように試みる。私は私の芸術で現在探求していること、それが何であるかを、即ち私は比喩的な絵画描写をし、私が述べたい仕事に最も適する人間の構図を見つけ構成する。見手は簡単な人間の形態に関連するものを楽に見取ることができるだろう。そして試みに描かれる状態の深さ、そして複雑さを理解するための努力、そこに相互作用が働かねばならない。私の希望は視る者がキャンバスに描かれたものと、主観が相互作用する意味それ自体の所与にある。」

 何だか,分かるような分からぬような。

バロス3

 製作信条は言わば効能書きであるよりも、製品保証に近いかもしれない。どう用いるかは、保証の限りではないにしても。
 アレクサンダー・バロスはシカゴ出身の画家である。彫刻は本人が思う程優れているようには見えない。彼の絵にモダンダンスの刹那の身振りを思う者もあるかもしれない。現に私はそうであるが、モデル台と桟敷から見上げる視座がそうなっているからだろう。即ち比喩を直喩に変えてしまえば、彼の言わんとするところは、「写実です」になる。しかし、ダンスから弛まない運動と音楽を奪った時、それは残像でしかない。そしてこれは「絵画です」になる。もうお分かりだろう。絵画は能記し得ないのである。当たり前に過ぎるが。
photo by gradiva.inc - -
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