L'art fantastique/      幻想芸術

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内外幻想芸術紹介とレヴュー。
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◆アルベール・ドラチコビッチ・トーマ

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 ここに掲げるアルベール・ドラチコビッチ・トーマの作品を幻想絵画というと、クレーム必死であろう。私が集めた画像の多くが近作の寂しい雪景色ばかりで、それ以外は画廊のネームが刻印されていて使えないのである。
 であるにしてもアルベール・ドラチコビッチ・トーマが風景画を得意とするのは確かで、彼の絵に奇怪な幻想が忍び寄るのは決まって風景と静物の組み合わせであり、彼の中に抜き難く記憶化された景色があるからだろう。即ちそれは、還ったところで失われているに違いない郷里であり、琺瑯質を思わせる彼の油彩・テンペラ画のマチエールと相俟って、永遠に失われ続けるものへの絶大なる郷愁を塩漬、否、氷漬けにしているかに迫るものがあるからだ。



 アルベール・ドラチコビッチ・トーマは1928年にセルビア・モンテネグロのベオグラードで生まれている。1939年からパリに住み、装飾美術学校を経て舞台装飾や古典絵画の修復などで口を糊しながら、1951年以降数多の展示を行っている。



 追記:これという確証はないのだが、以前こちらで紹介した◆27.ジェラール・ヴィルムノはアルベール・ドラチコビッチ・トーマの弟子ではないかと直感している。そう思える程に雪景が似ているのだ。精査してみたい。
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◆マリオ・ドニゼッティ

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マリオ・ドニゼッティ

 1932年、イタリアのベルガモ生まれ。先頃亡くなったロ−マ法王ヨハネ・パウロ二世の肖像画などでTIME誌の表紙を飾ったりして、世界的に有名な宗教画家という評価がある。バチカンの仕事などを受けているので、アナクロニックな宗教画家と捉えて間違いはないが、この種リアリズムを幻想絵画とするのも異論のあるところだろう。
 ことは一筋縄では行かぬと見えて、「何故比喩的なのか?」という著作を持って、カントの『判断力批判』の再解釈を促し、現代の芸術的な形式のための空論的な失敗の、出発点とされたカントの美的判断の基礎に必要な代案を提示しているのだという。現代美術サイドではなくて一見伝統的に見える表現者からの乾坤一擲か...。著作を読まないことには何も言えぬ。

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幻想と思える作品はこっち。
片や古典的なピエロ・デラ・フランチェスカ風横顔。

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◆デビッド・バワーズ

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 この腕前を何としよう的イラストレーター、デビッド・バワーズ。コテコテの油絵なのに、イラストと言われると奇異の念を抱くが、ペ−パー・バックスの表紙などで夙に知られた存在なので、致し方ない。『タイム』誌の表紙を飾り、一時ニュースでも取り上げられたので記憶に新しい人も居るかも知れない。敢えてイラスト云々を取り沙汰すれば、アイデア勝負な所が弱さに通じ、模写以上でも以下でもないパロディの世界に流れて行ってしまうのが、如何にも商業美術だろう。ううむ悩ましい。

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 偶には生臭くいってみましょう。アートと謂えども売り物です(否、LAとNYのイラストレータ−協会の重鎮なので、商業美術そのもの)。上にも紹介したデビッド・バワーズの三連画のミニアチュール油彩作品などが、イギリスのデパート『ハロッズ』で売っています。お代は約二百万円也。どーんとボーナスでも入る身の上ならば、買えなくもないですね。
 著名だというだけで天文学的なプライスの、訳の分からぬ絵に較べれば、本人の手許にどれだけ行くかを考慮しても、極めて正当な手間賃に思えます。否、安すぎるかもしれません。

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“Temptation”

 Original Oil
 21 x 26 cm
 9,950ポンド
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◆ピエトロ・アンニゴーニ

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 ピエトロ・アンニゴーニ


 「私は今日のアバンギャルドの作品の全てが、人生への愛の悲惨な損失から起こる、霊的なデカダンスに至っている果物であると確信しています。」byピエトロ・アンニゴー二

1910年ミラノ生まれ。1988年フィレンツェに没す。バルテュスだけが最後の画家じゃなかったかも上記発言。でも全くの古典主義ではありえない、これもモダンの諸相。もう時代は輝かしき未来になど向って進まない。即ち前世紀とは、丸ごとモダン、ポストモダンの夢の世紀そのものであったということだ。ピエトロ・アンニゴーニは、前世紀に於けるドンキホーテになりそこなった画家である。今世紀、そして時代はデュシャンがまた来てさようなら。

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