L'art fantastique/      幻想芸術

IFAA(国際幻想芸術協会)本編HPは以下アドレス。

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公式BLOG

内外幻想芸術紹介とレヴュー。
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◆エロイーサ・ノヴァエス

 エロイーサ・ノヴァエスはブラジルのサン・ジョアン・デル・レイで生まれた。1973年に故国を離れパリ芸術大学版画科で学ぶ。以後パリに居住。グラフィックデザイナーとして、ニューヨーク・タイムズ、エスクワイヤ、ヌーベル・オプセルバトワールなどで活動。ロベール・ラッフォン、ガリマール社など大手出版社の表紙イラストなど手がけている。

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 ミスティックで装飾的な人体、メタモルフォーズした動物や、記号化した様々なオブジェが混在する不可解な空間構成は、何とも言えない情趣を醸しながら官能的ですらある。

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 ガッシュ、オイルパステルおよび水彩といったミクストメディアであるが、ジョアン・ミロ、ヴィクトール・ブローネルやフリードリッヒ・ゾンネンシュターンなどに通じる、イコノグラフィックな表現に、夢象的な類縁性を見て取れる。即ち、シュルレアリスム的。

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◆ミチコ・イタクラ

 数多ある国内団体展の全てを見ている人など滅多にあるまい。私もほんの一部しか知らぬ体たらくである。

 どこからどう見ても幻想絵画としか思えない作家も、著名団体でしかるべきキャリアを重ねていると、正統派に思えてしまう。寄らば大樹の陰の筈もなかろうが、この道の大先輩であろう板倉美智子氏の存在を、筆者は全く知らなかった。勿論、最近面識を得た訳でもない。以下は二紀会サイトからの無断転載となります。不都合あらば即座に対処いたしますので、何なりとお申し越し下さいませ。以下二紀会公式サイトより。

http://www.amcac.ac.jp/~suzuki/niki/0001ichiran/a/itakuramichiko.html

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板倉美智子

1940 〜東京都
1963 多摩美術大学油絵科卒業
1969 第23回二紀展 初入選(以降毎回出品)
1986 40周年記念二紀展 女流画家奨励佐伯賞受賞
1993 第47回二紀展 会員推挙
1993 志摩ミュージアム会館記念展
1996 50周年記念二紀展 宮永賞受賞
1998 三重県鳥羽市志摩ミュージアム作品収蔵

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 以下は本人のアーティストステートメント。

 「怖く妖しく異形の人を生み出すことを夢みています。それは天駆け,水をくぐり,自在に変貌し,沈静しながら永遠に生き,周囲の人に問いを発て,心を沸かせます。そして甘美で力強く辺りに芳香と活力を撒き散らし続けます。
思えば長い年月同じ姿を追ってさ迷い続けて来た気がします。願わくば一度だけ,ただ一度だけ私の前にその姿を見せて・・・。」

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 全て大作ばかり。居る所には居るものだ、と暫し感服いたしました。
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◆キヌコ・Y・クラフト

◆キヌコ・Y・クラフト

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 以下プロフィール、キヌコヤマベ−クラフト「幻想画の世界“春の夜の夢”展」(於:金沢21世紀美術館)より転載。

 クラフト女史は日本に生まれ、1962年金沢美術大学(金沢美大)を卒業。(BFA)60年代初めに渡米し、シカゴ美術学校において1年半、デザインとイラストの勉強をした。その後、有名ないくつかのシカゴのアートスタジオで数年間働いた。10年後、彼女の作品はあちこちから引っ張りだことなり、その後長期に渡りフリーランスのイラストレーターとして成功を収めるのである。彼女はこの時期、主に出版や広告業界で働き、定期的に全国的な雑誌や新聞に彼女の作品が登場した。1990年代中頃以降は、子ども向け絵本やファンタジーの本のジャケットやポスターのデザインに専念してきた。

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 という訳で日本では一部北陸でのみ知られた存在。思い切りラファエル前派している絵柄だが、以前紹介済みのデビット・バワーズ同様、イラストレーターとして定評のある仕事をしてしまうとファインアートでは適わない臆面のなさで、悠々と古典主義してしまうのだろうか。しかし、腕前を見る限り、下手なファインなんかよりよっぽど伝統的な手法で、しかも抜きでているのである。今日日、コンテンポラリーの方がずっとコンサバなのではないかと思わせるものがある。

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http://www.kycraft.com/








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◆マーゴ・セルスキ

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マーゴ・セルスキ

 惚れました! 見れば見る程セル、眺めれば眺める程にスキ、スキスキ。恋しくて恋しくて...否、欲しくて欲しくて仕方ない。はっきり言って、彼女の作品百発百中です。天才か? 困りました。文案は頭の中を巡れども、冷静になれません。会いに行く!!(そんなこと今は無理)

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 推薦文にはこんな文言を。ちょっと凄い、女流画家マーゴ・セルスキ。 その画風は、黄金期の女性シュルレアリスト達の中に、平然と座を占め、しかも現代の若々しい才能であるということ。当人も恐ろしく美しいということ。

 兎に角何とかせねば...。感想文は後にします。

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◆アンナ・ベットーリ

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アンナ・ベットーリ

 スペイン系写実主義かと思いきや、イタリアはパルマの女流画家。女性にしては描写力が極めて雄渾であり、面白いのは衣服だけとか、象徴的な背景だとかトロンプルイユを多用している点である。こうした質感のフェティシズムが、女性にもあったのかと暫し感慨深い。才能に至っては単なるリアリズムではなく、魔術的と言っていい。

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◆カレナ・A・カラス

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カレナ・A・カラス

 以前紹介したウィスコンシン(USA)の女流シュルレアリスト、ジーナ・リザーランドに近い画家である。リザーランドに比べると、情念的な要素の強い画風であり、こうした暗い傾向性を持つ内向画は我が邦でも少なくない。しかし、ダークアートとする程でもない。今は詳述する暇がないので、後日追記することを約束して画像のみ掲げる。

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◆エリィ・テュニーヌ

エリィ・テュニーヌ

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 ポーランド出身、パリ美大で学んだ女流画家。その色彩と力量は申し分ないのだが、グロテスクな身体表現が、これでもかこれでもかといった感じで、堪らない。凡そ美しい顔なんか描くものかといった風で、ただもうこの毒気の世界に誘われていくしかない。醜の美の追求という点では決して美点が無い訳ではない。デテールは寧ろ惚れ惚れする程なのだ。好みがどうこうではなしに、これは挑戦的ですらある。その意味では最早グレート。サイトを直に訪れて、吟味して頂きたい。以下URL参照。

http://www.elitiunine.com/index.php


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◆ロージー・デマント

ロージー・デマント

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 ニュージーランドの若き女流画家ロージー・デマントは、恐ろしく美人です。何で絵なんか描いてるの? 女優かモデルが相応しいのに勿体ない、などと言うと、問題発言。しかも本人にも似た少女たちを、幻想絵画とはいえ何故不可解に引き伸ばして描くのか...。どんなに美しくても、もうそれだけで訳知った絵描きの男共は怖くて近づけません。下手に関わると滅ぼされてしまうに違いないからです。

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 余計なことを書きました。最近、オーストラリアやニュージーランドのアートシーンを眺めていて、彼の地が国や地域を挙げて芸術振興に極めて熱心であることに気づきました。で、ロージー・デマントですが、ほとんど無名にも関わらず、ニュージーランドの画廊オークションサイトが仕掛けたら、彼女のある作品に世界中からアクセスが集中し、回線を増設することになった程の人気とか。これから紹介するデンマークのシュルレアリストのゲオルグ・ブロエやダリの描いた蚊蜻蛉足の象のようなデフォルメです。

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◆ジュリー・ヘファーナン

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 ジュリー・ヘファーナン

 NYで活躍する女流画家ジュリー・ヘファーナンの作品を見る時、超自然だとか、超常現象をただちに想起する者は私ばかりではあるまい。彼女の絵は、エレメント(地水火風)が全て同一画面に現出し、何とも言いようのない空間の変容が生起する中で、画家の分身とも言うべきバロック風の少女やツインズが裸体のままこちらに向って微笑むという、何とも不安な絵画なのである。序での事ながら、年齢は置いても美しい女性です。

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 局部を隠したいのか、或いは逆に強調したいのか、何故か皆腰回りに過剰に物が纏わりついた人物像が多い。これから紹介するニュージーランドのロージー・デマント嬢は恐らく身長コンプレックスがあり、このジュリー・ヘファーナンには、ヌードに対する過度の羞恥心があるのではないか? すなわち孰れもモデルが作家自身であることを証している。単純すぎる推理か? 否、動機の単純さこそが思いの全てであることが、えてして女性には多い。それを複雑に捉えて勝手に陥落する男性も多いのである。


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◆ジャクリーヌ・マクベイン

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ジャクリーヌ・マクベイン

 「愛しき神は細部に宿り給う」、というアヴィ・ワールブルクのものとされる格言を細密画に当て嵌めると、何かが分かったような気になる。しかし、ジャクリーヌ・マクベインの花や昆虫や爬虫類の「ミクロコスモス」的生物画を見ると、愛よりも何か不気味な関係性を読み取ってしまい、とても神になど思いを致せないのである。はっきり言って怖い。静物画がこれほどパッショネートするのは、過剰故か? しかも作者が女性であることに、二重に驚くのである。洋の東西を問わず「蟲愛ずる姫君」(「堤中納言物語」)というのは必ず居て、怪しむにはあたらないのだが、何だかジャクリーヌ・マクベインに限っては、センスオブワンダーよりもより直裁な「虫けらの戦い」を感じてしまう。即ちそれは、苛烈な個々の存在様式の競い合いのようなものである。恐らく彼女の庭はちっとも癒されない庭、といっては失礼だが、猛烈な自然なのではなかろうか。過剰の質が男性のそれとは著しく異なる気がするのである。ふと、ゴルゴンを想起する。

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